ANSYS Meshing と Fluent (or Fluent Meshing) の表示する maximum skewness や minimum orthogonal quality が微妙に違う(原因不明)
再現手順
- ANSYS Meshing でメッシュを作成し、maximum skewness を確認する。今回は 0.944 くらいだった。まぁ < 0.95 だし、いけるかな、と。
- Fluent 用に .msh を export する(Workbench で Update とするのと同じことだが、自分はこちらを好む)。
- Fluent や Fluent Meshing(Fluent launcher で Meshing mode を ON)で読み込む。
- TUI の
/mesh/check-verbosity
を 2 以上にする(デフォルトは 0)。 - Mesh quality をチェックする (TUI だと
mesh/quality
)。すると Maximum Cell Equivolumen Skewness = 0.967 とか出てくる。なんだこれ。minimum orthogonal quality も違う。誤差ってレベルじゃねーぞ…
考えられる原因
おそらく
- 定義が微妙に違う
- 実は .msh に export するときに微妙に形状が変わっている
のどちらかだろう。後者だとさすがにひどいから前者だと思いたいが、もしそうだとしてもなんでだよ感がすごい。もともとは別の会社のアプリだったとかこっちは知ったことじゃない。統合して売ってるんだから整合性とってくれよ…
Matlab で複数のスペースで区切られたデータ (separated by more than one white space) を読み込む → textscan → と思ったが importdata でいいか
Reading in ascii files with white space as delimiter. - MATLAB Answers - MATLAB Central にあった。というかもちろん公式ヘルプもある→ Read formatted data from text file or string - MATLAB textscan - MathWorks United Kingdom。けど、これの存在を知ってないとたどり着けないわけで…
たとえば
f n NODE_X(v) NODE_Y(v) NODE_Z(v) 0 0 -1.5000000e-02 6.1000001e-02 9.4994903e-11 0 1 -1.5000000e-02 6.0000000e-02 2.0000000e-03 0 2 -1.5000000e-02 5.9000001e-02 9.4994903e-11 1 0 -1.5000000e-02 1.0700000e-01 9.4994903e-11 1 1 -1.5000000e-02 1.0800000e-01 -2.0000000e-03 1 2 -1.5000000e-02 1.0900000e-01 9.4994903e-11
みたいなデータを読みたいとする。数値の数値の間に2つ以上のスペースがあるので、ふつうに dlmread とかするとそのスペース自体を 0 とみなされる(っぽい)。これは困る。そこで、
fid = fopen('input.dat') matrix = textscan(fid, '', 'HeaderLines',1, 'CollectOutput',true);
とすれば行ける。HeaderLines のところの 1 はヘッダーが1行だから。
…と思っていたんだけど、importdata でいいわ。
git completion (for bash) & prompt を入れる
git/contrib/completion at master · git/git · GitHub
ここにある。やるべきことはスクリプト内に全部書いてあるが、一応自分用にメモ。
git-completion.bash
とgit-prompt.sh
をそれぞれ.git-completion.bash
と.git-prompt.sh
の名前で~/
に保存する。CRLF だと(少なくとも Cygwin terminal だと)動かないので LF にすること。~/.bashrc
に以下を追加:
# For git-completion & prompt source ~/.git-completion.bash source ~/.git-prompt.sh PS1='[\u@\h \W$(__git_ps1 " (%s)")]\$ '
ANSYS Fluent の autosave 間隔 n は「計算開始(再開)時点から n ステップごと」ではなく「現在ステップ/n が割り切れたら出力」の仕様っぽい
たとえば、非定常計算で、
;; Autosave Every (time step) file/auto-save/data-frequency 10 solve/set/time-step 0.02 solve/dual-time-iterate 50 30
として 1 s まで計算したとする。こうすると、タイムステップが 10, 20, 30, 40, 50 のときに autosave で .dat ファイルが出力される。計算が終わるタイムステップはもちろん 50 だ。
次に、この計算に続けて(あるいはリスタートして)、
;; Autosave Every (time step) file/auto-save/data-frequency 100 solve/set/time-step 0.002 solve/dual-time-iterate 2000 30
のように、dt を 1/10 にして、autosave 間隔も 10 倍の 100 に変えるとどうなるか。「計算開始(再開)時点のタイムステップから始まって 100 ステップごと」に autosave されるので、
- 150
- 250
- 350
- 450
- 550
- 650 ...
となると思っていた。違った。実際には
- 100
- 200
- 300
- 400
- 500
- 600 ...
が出力される*1。つまり、「計算開始(再開)時点のタイムステップから始まって 100 ステップごとに保存」されるというのは間違いで、「単に、各時点でのタイムステップを autosave frequency で割って、割り切れたら保存」としているようだ。
やっていないが、おそらく定常計算での iteration 間隔での保存でも全く同様なのだろう。
この仕様はいまの自分の計算的には不便で、残念だ。しかしそれとは別の話として、このソフトにはこういう「やってみるまで挙動がわからない(マニュアルにも書いていないか、書いていても絶望的に見つけづらい)仕様」が多すぎて、つらいところがある。
*1:と思われる。自分がやったのはこの数字ではなかったが、とにかく「現在のステップから」ではなく「割り切れる値」のときになった。
Office Lens で OneDrive へのアップロードが不能に → Office Lens に加えて OneNote, SharePoint からも sign out したら直った
タイトルの通り。
具体的な症状としては、My Files 内の画像アイコンが "Unable to Upload" となっていた。Retry ボタンを押すとすぐに大学の Office 365 の sign in 画面へ飛ばされ、正しい情報を入力しても Office Lens に戻されて、何も起きない、という状況だった。
少しググったところ、「OneDrive のカメラ機能を使いましょう」というMS公式のページがヒットして、「おいふざけんな… Office Lens の意義はなんだよ…」ってなったが、さらにもう少しググると、タイトルの方法(Office Lens だけでなく他の MS アプリからも sign out する)が有効という報告を見かけたのでやってみた。効いた。
なお iOS 標準の Mail アプリで Exchange のメール受信をしていて、これは sign out しなかったが問題なかった。
2019-08-08 追記
また同じ症状になった。このエントリのことを忘れていたのでまたググってしまったのだが、
Office Lens - won't save to O365 OneDrive - Microsoft Community
にあるように、一度アプリを全部閉じてから、iOS の Settings > OneDrive から Clear Account settings を ON にして、再度 Office Lens を開き直して sign in したら解決した。
Fluent の SRS (e.g. LES) で入口境界の Vortex Method に 1000 を超える渦を与えたい → scheme コマンドが必要
LES などの SRS (scale-resolved simulation) を行う際、入口境界に変動を与えるための Fluctuating Velocity method として Vortex Method を使う場合、公式は資料で「最低でも入口の face 数の 1/4 以上の個数の渦を生成するように指定しろ」と言っている。しかし実際やってみるとわかるが、1000 を超える数字を入れようとするとエラーになり、1000 が上限である。つまり入口の face 数*1が 4000 以上だと問題になる。実際には4000ではギリギリなのだから、3500とかそれくらいが限界ということだろう。え?60 x 60 = 3600 なんですけど?こんなもんが限界?ふざけんな。
…と、思った人が当然いたのだろう。公式カスタマポータルの "Vortex Method (VM): Increasing the Number of Vortices – Lifting the Upper Limit" という資料に対処方法が書いてある。転載して怒られると嫌なのでコピペはしないでおく。4行の scheme コードで「許容される最大値を増やす」ことが可能で、その後で普通に 1000 以上を選択すればいいようだ。
…しかし公式が「現代の計算では1000って足りないよね」と正しく認識してるんなら、とっとと上限を直せよ…。2019R1 はまだ試してないけど、直ってるだろうか?だめかな(懐疑的)
Fluent の TUI (journal) で Cell Zone Conditions の設定を変える (e.g. ELES) には → define/boundary-conditions/fluid にある
Fluent で、Cell Zone Conditions の設定を変えたいことがある。Mesh motion とか、embedded LES (ELES) とか。しかし TUI からこの設定を変える方法がなかなか見つからなかった。もうサポートに聞こうかな?と思ったところで見つけた。
define/boundary-conditions/fluid
ここから設定できる。
なお TUI manual には…
fluid
Set boundary conditions for a zone of this type.
としか書いてない。ふざけんな…気づくかこんなん…(いつものこと)。