Measurement of time-varying kinematics of a dolphin in burst accelerating swimming
基本情報
- Title: Measurement of time-varying kinematics of a dolphin in burst accelerating swimming
- URL/DOI: https:// doi.org/10.1371/journal.pone.0210860
内容のまとめ
Introduciton
イルカの遊泳は、巡航の速度計測はけっこうあったが、瞬間的な加速の計測は少なく、とくに尾ビレによるストロークごとの詳細の計測はあまりなかった。
Methods
Smoothing
The time series of the obtained 3-D coordinates were smoothed using a weighted 91-point weighted moving average with Hamming window designed to impose a 15 Hz cut-off frequency to eliminate noise due to the manual tracking.
前に加賀屋さんと少し議論したけれど、ここでは「マニュアルトラッキング(特徴点を時系列にポチポチとマウスでクリックする)によるノイズの除去のためにまずスムージングをしている。それから、1階と2階の2次中心差分(中央差分)を使って速度と加速度をそれぞれ求めている。ただし、時系列点の水増しはしていないのと、中心差分に普通は i-1, i+1 を使うところ敢えて i-2, i+2 を使っている(さらにスムースにするため、とされている)。
3D geometry
Fig. 4 のあたりで、正直に「スキャンした形状はこんなグニャグニャだったので、こうやって整形しました」ということを説明している。実際にはCTしたものそのままなんてCFDできるわけはなく*1、必ず整形が入るのに、その過程を詳細に記述している論文は非常に少なく感じられる。個人的な印象に過ぎないと言われればそうかもしれないが…。
Results
Discussion
コメント
ざっと読んだ限りですが,kinematics部分はfig7で示された通りとても美しい話にまとまっている一方,dragとthrustの分解に関するkinetics部分はmethodとしては悪くないと思うものの先行研究との整合性の解釈の部分で辛いかなあ(でもまあ考察ですからねぇ)という小並感
— oanus (@oanus) 2019年2月2日
古来言われてるpower-mass比の問題って,特に速度測定のようなkinematics部分は確実に精度が上がっててこの研究の試行/寄与も大きいと思うんですが,結局drag-thrust分解の精度,特にdrag 成分の推定が改善してるのかどうなのかよくわからんかったです
— oanus (@oanus) 2019年2月2日
dragの測定方法は(物理)水槽でも数値水槽でもいいんですけど,なにをdragと称しているかという定義問題のような気がしてきて,これpower-mass比の問題をfig13のC_Dのばらつきで説明しちゃだめですかね?
— oanus (@oanus) 2019年2月2日
でもタイトルがkinematicsだから,いいのかなって (なげやり)
— oanus (@oanus) 2019年2月2日
*1:FEMならまだ良いのかもだが。