山本先生の業績賞受賞挨拶から

同じくJSME計算力学部門ニュースより

かつてIHIにいた山本先生がジェットエンジンの(ファン?)ブレードについて、

あるとき、生産現場から、仕上げ加工のコストを低減するため、表面粗さをできるだけ粗くできないかとの検討要求が出ました。種々検討の結果、生産現場の要求する粗さにしても流体力学的には問題がないこと、すなわち流体力学的に滑らかな表面であることが分かりましたが、塵埃や氷などの翼表面への付着特性が変化することによる空力性能や安全性の低下が心配であるため、最終的に、経験的に設定していた従来の表面粗さを墨守することに決まりました。このとき、「ものづくり」というのは流体力学あるいは純粋な理論だけでは決まらないということと、高性能で高信頼性の製品をより安価に製造するためには、その製品に起こり得るあらゆる現象を想定した設計が必要であることを痛感しました。

この後理科大に移った山本先生はマルチフィジックス・シミュレーション(流体だけでなく温度場や電磁場、多相流なども含めたシミュレーション)を始めたらしい…なるほどなー